相原酒店、店長の相原健太郎と申します。
酒屋3代目となりますが、店を継いだのが当時25歳2005年の春。
陸上自衛隊の任期を終え、自動車デーラーのメカニックとして働いていましたが、突然家業の酒屋に。
2級自動車整備士資格と大型自動車免許、工具を片手に飛び込んだ地酒の世界でした。

大規模なスーパーマーケットやコンビニエンスストアが全盛期で、
右肩下がりの小さな酒屋を継ぐなど無謀だと親にも反対され初任給は月給3万円からのスタート。
結婚後はお小遣い月3万円に昇給した店長です。

「地酒」と言うとなんだか堅いイメージがあると思いますが、相原酒店は初めて日本酒を飲みたい！そんなお客様にも是非お勧め。
私自身店を継ぐまで何の知識もなく勉強と称して飲み続ける普通のお酒好きでした。
難しい話やこだわりもあると思いますが、先ずはお客様本人が楽しく買って美味しく飲んでいただけるのが一番だと思います。
お願いは一つだけ、生酒や大吟醸だけは冷蔵庫に入れてください。
あとはお勧めの温度で飲んでいただければ9割OK！少しずつ深い深い地酒の世界に魅了されて下さい。
冷やでロックでぬる燗で、お客様のご希望に合ったお酒だけでなくお勧めの飲み方も提案させていただきます。

藩政期の塩竈は、仙台藩主伊達氏の崇敬篤い塩竈神社の門前町として、また仙台港の玄関口として諸税免除等の恩恵を受けながら大いに発展し、訪れる多くの旅人のために旅篭や歓楽街が神社の門前近くに軒を連ね、活況を呈していたといいます。そのような歴史的背景の最中、享保元年（1716年）に伊達藩（第四代藩士伊達綱村公～第5代藩士伊達吉村公の頃）の命により酒造株（現代でいう酒造免許）を譲り受け、塩竈神社への御神酒御用酒屋として酒造りをはじめたのが創業と伝えられております。現在も、酒造の安全祈願をし、塩竈神社･志波彦神社の御神酒を醸し、無事酒造時期が終わると新酒を奉納いたしております。近年では平成6年（1,994年）に道路拡幅事業に伴い蔵の一部が道路用地となり現在の新工場を新築するに至りました。仕込みの規模も小さく量産の出来ない蔵であるため、高品質少量生産を念頭にかかげ酒造りに励んでおります。蔵の景観や設備が変わっても、酒造りに対する思いは創業当時より脈々と受け継がれております。